2011年10月15日 12:23 AM by Abalone
原題は”The Pillars of the Earth”。著者はケン・フォレット。イングランドの歴史小説だ。
キングスブリッジに大聖堂を建立するために苦闘する人々を中心に11~12世紀のイングランドを描いた小説。だが、物語自体はフィクションだそうで、キングスブリッジという町はイギリスには実際あるが、大聖堂はないそうだ。
しかし実際にキングスブリッジに大聖堂はないにしても、他に登場する地名は実在のもので、カンタベリー大聖堂、ソールズベリー大聖堂なんかは本当にある。それらが11~12世紀のイングランドでどういう役割をしていたのか、どれだけ人々が苦労して大聖堂を築き上げたのか、人々の暮らしが描き出される。
実際にカンタベリーや、ソールズベリーを見物に行ったので、それらの町や大聖堂が登場するだけでも十分に興味を惹かれた。ちょっと遅めの夏休みを取ったので、そのときに読んでみようかと買い込んだ長編小説だったのだが。
いやー、面白い小説でした。読み出すと止まらない。
暴虐の伯爵、キリスト教への信仰を貫こうとする修道院長、司教。美しい大聖堂を人生の目標にしている建築職人。色々な登場人物がそれぞれの思惑で生きていくのだが、それぞれの人生が絡み合っていく。
主人公は、一応建築職人のトムってことになるのだろうが、修道院長のフィリップが主人公と言ってもいい気はする。イギリスってこういう歴史を繰り返してきたんだろうか、と思える内容だった。これは久しぶりに楽しめた本でした。
トラックバックURL
この記事に対するコメント/トラックバックはまだありません
コメントをどうぞ



